それはMiles Runs The Voodoo Downという曲名に注意すればよい。直訳すればrun down
とは「追い詰める」「突き止める」。 「マイルスはヴードゥーを突き詰める」
The Voodoo とは「精霊」だが、西アフリカではこれが信仰され、ヴードゥー教として広まって
いる。

 ヴードゥー教では歌や踊りの中で動物の生贄が首を斬られ殺され、生き血を浴びる儀式が
ある。以下にその模様を撮ったものがある。

「儀式はヤギの生け贄の儀式から始まり、憑依させたひとが狂ったように踊りまわるという神が
乗り移る呪術が行われます。」と説明されている。

【閲覧注意】黒魔術?ベナンの謎多きブードゥー教の祭り『エグングン』
https://earth-festival.com/festival/africa/egungun

 このように、音楽にあわせて精霊に憑依され、動物の生き血を浴びる儀式が
ヴードゥーにあること。そのヴードゥーを何故か曲名に入れる。これが何を意味するのか。

 そもそもマイルスの70年代前半ライブにおける、パーカッション、打楽器の、
延々続いていく同じリズム、が何を意味するのか。解読した人間がいるのか。あれは
アフリカの未開の儀式に使われるものを再現したのではないか。そう考えるのが
妥当。

 そしてその未開の儀式では音楽にあわせて生き血を浴びる儀式があった。それは上の
サイトに記録されている。ヴードゥーの記事には必ずこの生贄の儀式は取り上げられている。

 ちなみにアルバムBitches Brewの裏ジャケットには、赤い斑点を浴びた黒人の貌がUPで
描かれている。此れも亦、血を浴びているととれなくもない。マイルスがこの時期、
未開の儀式に興味をもって調べていたことは間違いないだろう。

Bitches Brewジャケット
https://www.sfjazz.org/tickets/productions/miles-electric-band-bitches-brew-to-tutu/