五味康輔「西方の音」より転載。。
・・・言いかえれば、バルトークの弦楽四重奏曲を終章まで平然と聴けるのは、
よほど、強靭な神経の持ち主に限るだろう。人はどうでもよい、私にはそうとしか思えないのである。
演奏盤で私は秘蔵している。
不幸にして私が狂人になったとき、私を慰めてくれる音楽はもうこれしかあるまい、と思えるし、
気ちがいになっても、バルトークのクヮルテットがあるなら私は音楽を失わずにすみそうだ。狂人に音楽が分るものかどうか、
その時になってみなければ分らぬが、モーツァルトとバルトークのものだけは、理解できそうな気がする。

バルトークに対する、ないまぜなった感情が表れてて、おまけに自分の理解できないものは放り出す。
五味ってその程度の音楽評論しかできない作家だったのね。