ベートーヴェンの音楽は立派だけれども、人間と神の世界しか描いていないところが物足りない。田園交響曲で自然を描いているじゃないかという反論は当たらない。あれは人工物。

もう一つ。ベートーヴェンはルネサンスから啓蒙、市民の名による革命を経て人間の精神と理性の高揚した時代の申し子だが、我々の時代はそんなに単純にはこれらを信頼できない時代に生きている。