>>946
バロック音楽がフーガを主流としたのは、世界がすでに秩序と意味を備えていると信じられていたからだ。単一の主題が厳密な規則のもとで統合されていくフーガは、神的秩序を音で示す形式だった。
古典派からロマン派のソナタ形式は、対立と展開を通じて意味が時間の中で生成される構造である。フーガからソナタへの移行は、音楽が秩序の反映から、人間的な葛藤の物語へと変わったことを示している。