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葛飾北斎の生涯、オペラに 来年2月、スコットランドで初公演
時事通信 外信部2025年11月03日06時48分配信

【ロンドン時事】江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎の生涯に光を当てた
新作オペラ「The Great Wave(ザ・グレート・ウエーブ)」の世界初公演が来年2月、英北部スコットランドで行われる。
ロンドン在住の現代音楽作曲家・藤倉大氏が手掛けた最新作で、英スコティッシュ・オペラとの共同制作。
時事通信のインタビューに応じた藤倉氏は「北斎の生き方や精神から勇気を受け取ってもらえたらうれしい」と語った。

「何があっても負けずに突き進む、超ポジティブな人」。藤倉氏は北斎をそう評する。
「芸術は年齢を重ねるほど良い作品が生まれる」と信じ、最晩年まで精力的に活動し続けた北斎。
その生きざまを描くことで、「高齢でも前向きに取り組もうという勇気」を伝えたかったと語る。

これまでの作品は小説を題材にしてきたため、「実在した人物を描くことは挑戦だった」。
長く親交のある脚本家ハリー・ロス氏とは、2015年のオペラ作品「ソラリス」以来のタッグ。
北斎の波瀾(はらん)万丈な人生を娘・応為との関係越しに描写し、北斎を知らない人にも親しみやすいよう工夫した。

藤倉氏は幼少期から作曲に取り組み、15歳で単身渡英。
映画「蜜蜂と遠雷」(19年)では劇中曲を作曲するなど、活動は多岐にわたる。
中でも、オペラは「心情の揺れを全て音楽で表すことができる」と創作への意欲は強い。
次作の構想も頭にある。