コバケンの場合、言葉ができないのが幸いした。
フィーリングというか、短い言葉や表情、
しぐさで相手との機微をはかる。
実際、練習のとき、日本語で「しなり!」とか「メリハリ!」とか言う。
楽員はこの不思議な日本語を非常によく理解する。
詳しく説明するよりも、想像力をふくらませ、表現が豊かになる。
ハンガリー人はヨーロッパ唯一のアジア系の民族。
「塩が足りないこと」を「ショータラン」と言ったり、
日本語と似ている言葉がたくさんある。
だからか呼吸が合う。
コバケンがハンガリーで活躍できたのには、そういう理由もあった。
なんだかんだ言っても、やっぱり迫力勝ちだね。