>>324
朝比奈が過度に持て囃されていた時期は朝比奈末期。朝比奈の評判を聞きつけて一種の社会現象になり、クラシックを普段聴かない人達が、駄演でもスタンディングオベーションするという状況になる事も多々あった。
しかしそれはもう21世紀も近くなってからの事であり、クラシックファンは顔を顰めていた。
朝比奈が凄かったのは70年代初頭ぐらいからであり、その頃のブルックナー演奏は愛好家の間でセンセーショナルな事であった。
50年代からコツコツブルックナーを取り上げ、研究と演奏を重ね、最初は稚拙であったかも知れないが、日本初演も始め、先進的な試みがやっと一部のファンに感動を与えるようになるまで20年以上の苦難の時代を経験している。
大フィルは卓越したオーケストラではなかったが、一部言われているようにアマチュア並みと言う訳ではなく、その頃としてはプロとして成り立つ技術は持っていたし、
技術以上の神がかり的演奏も数多く残している
朝比奈の日本におけるブルックナー演奏に果たした役割は計り知れないものがあったし、
それはそれとしてちゃんと評価すべきものだったと考えている。

朝比奈は自然にしていても様になる指揮姿で、わざとらしくドヤ顔をしていたのではない。