>>168
朝比奈先生は誰にでも親切に接して下さり、どんな人とでも対等にお話頂きました。
そういう意味でとても紳士的な方だったと思っています。
特に大フィルの楽員に対してはとてもフレンドリーで、練習の際でも声荒らげる事は少なく、根気よく指導なさっていました。
指揮者にありがちな威圧的なところは微塵もなく、丁寧語を使った細かい指示を出されていましたね。
公私に渡ってオケメンバーとは親密で、私も先生と楽員の方数名と何度か飲みに行きましたが、音楽に大しては熱く語られ、酒が入ると冗談も飛び出しとても愉快な時間を過ごさせて頂きました。
特に印象に残っているのは、「私が死んでも、メンバーが食うに困らない様にしたい」と仰っていた事でした。
でも橋下氏の横暴で楽員が食うに困る状況になってしまいました。先生が生きておられたら、ああいう卑劣なやり方に一喝なさって、大阪のクラシック事情も改善されていたと思うと、朝比奈先生の存在が関西音楽界に果たした功績の偉大さを痛感しますね。