DVと貧困。愛情が貰えず、食うにも困った幼少期を過ごし、やっと養父に預けられたがその養父も間もなく病気で亡くなり、困り果てた養母は私を施設に入れました。
その頃ラジオから流れて来たのが、ベートーヴェンの交響曲第一番で、朝比奈先生指揮の大阪フィルの演奏でした。
ご自身がラジオの解説をされていました。
後で知ったことですが、学研から出ていた最初のベートーヴェン全集からでした。
私が中学生でしたので、朝比奈先生は60代後半から70に手が届きかけた時期だったと思います。先生の解説はとても丁寧で分かりやすく
優しくて一遍に朝比奈&大阪フィルのファンになりました。私がクラシックを聴き、後に楽器も演奏するキッカケを与えていただきました。
朝比奈先生は私にとっては実父以上に父性を感じさせて下さる存在でした。
自立してからは足繁く朝比奈&大阪フィルのコンサートに通う様になり、演奏を聴くといつも涙がでました。孤独も癒やして頂きました。
クラシックファンになりいろいろな演奏を聴き比べる機会が増えても、先生と大阪フィルは特別な存在で、他の指揮者、オケでは得られないものを与えて貰えました。
大先生とやらが色々指摘なさっていますが、
私にとっては先生の音楽は救いであり、日常であり、かけがえのないものでありました。