ピアノは弦楽器と違って「音程を作る」必要が無い。

したがって、「音名が分かる」という意味での「音感」が優れていなくても、
楽譜とその内容の理解力、解釈力が優れた人なら、あとは筋肉の鍛錬で優れたピアニストになった人が
いるのではないかと思う。

ただ、そういう人が実際にいたかどうかは知られていない。

それは「人に知られたくない事」なので人にはわざわざ言わないし、
ピアニストのような個人でする音楽家なら、実際のところ知られずに済むからだ。

指揮者であっても、自分が音を出さない以上、同様の事があり得ると思われる。
ただし、人にはバレるとは思う。

が、あくまでも音を出すのは指揮者ではなくオケである。
指揮者にとってもっとも大切な能力は、確かに「音名が分かる」ことではなく、
音楽の理解力、解釈力、またそれをオケに伝え、「音を出してもらう」事である。

それに朝比奈は長けていた。