フルトヴェングラーが言っている

「またもっと強い信念をもって、どんなばあいでも、大衆に迎合していてはならないと考えていた。この大衆の時代に対する警戒は、第199夜にすでに書いておいたように、
 オルテガ・イ・ガセットが警戒していた意味と同じである。大衆とは自分を棚上げにして付和雷同を好むものなのだ。
 技術と大衆に頼った音楽がどうなるかといえば、フルトヴェングラーによると、凡庸な演奏をいかに派手に見せるかという、
 音響的パフォーマンスに関する計算を発達させるだけなのである。これを食いとめるには、どうするか。老いたフルトヴェングラーは「カギリを尽くせ。」と訴えた。」