劇場文化のフィールドワーク
2021-07-19
新制作の《カルメン》初日を観た(7月3日 土曜 14:00/新国立劇場オペラハウス)

全3幕〈フランス語上演/日本語及び英語字幕付〉
指揮:大野和士/演出:アレックス・オリエ/美術:アルフォンス・フローレス/衣裳:リュック・カステーイス/照明:マルコ・フィリベック/
[出演]カルメン:ステファニー・ドゥストラック/
ドン・ホセ:ミグラン・アガザニアン
[「本人の都合により」キャンセル]
→村上敏明(演技・セリフ)+村上公太(歌)/
エスカミーリョ:アレクサンドル・ドゥハメル/
ミカエラ:砂川涼子/スニガ:妻屋秀和/モラレス:吉川健一/ダンカイロ:町英和/レメンダード:糸賀修平/フラスキータ:森谷真理/メルセデス:金子美香/合唱:新国立劇場合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル/児童合唱:TOKYO FM少年合唱団/
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

開始が遅れ、大野和士がピットではなく舞台にマイクを持って登場。
話は、ドン・ホセ役のアガザニアンが14日間の隔離期間を調整できず(これを「本人の都合」と表記された本人に同情する)キャンセルしたが、
その代役村上敏明は初日の今日まで調子が上がらない。
そこで、彼には演技とセリフに専念させ歌の方は「もう一人の村上(公太)さんが、ここ(下手シモテの端)で、代わりに歌う」と。
要するにホセ役の歌の部分は口パクでやることに。15分遅れでスタート。
舞台には天上まで鉄パイプが構造体のように組まれていて工事現場みたいだがライブ会場の見立てらしい。

ハバネラはロック歌手カルメン(ステファニー・ドゥストラック)が奥のかなり高いステージでチェロを伴奏に歌い、それをライブのスタッフが側からビデオで撮っている。
その映像がステージの背後に大きく映し出される趣向。

下には熱狂的なファンらがカルメンを見上げ聴いている。ハバネラのソロはかなり遅めだが、それ以外はテンポを速める大野。
ビデオ映像と相まって、カルメンの存在の大きさや余裕(自由奔放さ)を印象づけた。
歌の最後でステージ上のカルメンが花を投げると、下の暗がりにいた警察官のドン・ホセ(村上敏明)がそれを拾う。なるほど。…