辻彩奈は何年か前にジョナサンノットとスイスロマンド管弦楽団と協演したのを聴いた。
そのときの辻彩奈はうまいけど音量的にものたりなくてオーケストラの大音量の中に
埋もれてしまいがちだった。そのときは後半のマーラーが目あてだったので協奏曲は
あまり重視していなかった。今回ひとまわり大きくなった辻彩奈を聴けてよかった。
(辻彩奈本人もずいぶん貫禄が出てきた。)今回のツアーの演奏は自信たっぷりで
辻のヴァイオリンの音がピアノを圧倒していた。だけど今月5日の福田こうへいの
コンサートではバンドのメンバーが指揮者をいれて15人で三味線が三人いてシンセサイザー
が2人、あとエレキギターもいた。幕があいた瞬間に福田の新曲のイントロがバンドの
演奏で大音量で流れて観客の心をわしづかみにした。ヴァイオリンが何人かいたけど
30歳ぐらいのソロヴァイオリンのお姉さんは名前はわからなかったが本当にうまくて
辻彩奈も完全に顔負けのような気がした。(女性がヴァイオリンのソロをひいている
あいだ、スポットライトが女性にあたるなど細かい演出が光っていた。)これも
何年か前に五嶋龍がエリアフインバル指揮のベルリンコンツェルンハウス管弦楽団と
メンコンを弾いたがはっきりいって福田こうへいのバンドのソロヴァイオリンに完全に負けていた。