ロンドン響京都公演を聴いた。プロコの2番のソリストで出た大注目のHIMARIだが、確かにうまい。年齢を考えれば本当に凄い。
だが、年齢を考慮せずいち演奏家として聴くと、たとえば10年ほど前にN響の公演でレーピンが弾いたプロコの1番(指揮はデュトワ)、
ああいう演奏と比べると全く及ばない。10代の演奏家には厳しすぎる言い方になるかもしれないが、音符を音にしているだけで
世界観や人生観の提示にはぜんっぜん至っていない、彼女は心身ともにまだまだ幼い。30代くらいになったらまた聴くことにしよう。
前半終了時点で会場は熱狂と興奮のるつぼ、休憩時間には「ありゃ絶対史上最高のヴァイオリニストになるよ!」的な感想が目立ったが
長い目で見守ってあげよう、才能ある若手音楽家がじっくり自分の音楽を熟成させるまでそっとしといてあげましょう。
五嶋龍なんかよりず〜〜〜っと才能があるんだから、龍みたいに「あの人はいま」になるのは見ていられないよ。
後半のショスタコ5番は立派な演奏、パッパーノの指揮姿は工事現場の横でトラックを誘導してるみたいだったが実力は一級。