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ソリストのコンサートギャラは10万円

告発文書およびA子さんの証言によれば、経緯は以下だ。
2020年11月。A子さんは、財団が主催する同月29日のイベント「オペラガラコンサート」に出演予定だった。
だが、コンサートの仕切り役として事務を務めた藤原歌劇団の男性歌手X氏から、直前になってこう持ちかけられた。

「出演料の一部を『寄付』として、劇団にキャッシュバックしてほしい」

どういうことか。
当初予定されたA子さんの出演料は10万円。
そのギャラを半分の5万円に減額した上で、見かけ上の出演料20万円分の領収書にサインして欲しい。
更に、差額の15万円分は団体に“寄付”してもらうので、寄付の書類にも同時にサインして欲しい──。
つまり、実際には支払われない15万円を事務局に“ピンハネ”させろ、という要求だ。

不可解な説明に「サインできない」とA子さんが拒むと、
X氏は「今日サインしなければ、謝礼も後日になる」と、ギャラの支払い遅れを仄めかした。
憤ったA子さんは出演料の受け取り自体を拒否したという。