2025年12月20日(土) 開演 4:00pm [ 開場 3:00pm ]
ベートーヴェン「第9」演奏会
NHKホール

名匠スラットキンとN響が紡ぐ、心に沁みる《第9》
《第9》を聴いて、一年を振り返りつつ、翌年に向けて気持ちを新たにする。慌ただしい年の瀬にあって、これは格別の喜びだ。このベートーヴェンの記念碑的大作は、なんど聴いても色褪せることがない。
今回のN響「第9」を指揮するのは、アメリカのレナード・スラットキン。N響とは1984年以来、くりかえし共演を重ねてきた名匠である。40年以上にもわたって楽団から継続的に招かれる客演指揮者は稀有な存在といってよい。指揮者とオーケストラの間に強い信頼関係が築かれている証だろう。
スラットキンはオーケストラを知り尽くした指揮者だ。音楽一家に生まれ、早くから指揮者としての経験を積み、やがて音楽監督を務めたセントルイス交響楽団を全米屈指の水準まで高めた。常にオーケストラから明瞭なサウンドを引き出し、自然な語り口で作品本来の姿を伝えることができる名指揮者である。加えて、温かみのある音楽が持ち味。心に沁みる《第9》を期待したい。
声楽陣も強力だ。中村恵理(※砂田愛梨に交代)のソプラノ、藤村実穂子のメゾ・ソプラノ、福井敬のテノール、甲斐栄次郎のバリトンという豪華独唱陣に、新国立劇場合唱団が加わる。第4楽章の〈歓喜の歌〉が高らかに鳴り響くことだろう。 飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」

ソプラノ:砂田愛梨※
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
テノール:福井 敬
バリトン:甲斐栄次郎
合唱:新国立劇場合唱団
指揮:レナード・スラットキン
管弦楽:NHK交響楽団
コンサートマスター:長原幸太