TG:技術の進歩がギタリストの機材に対する創造性を奪っていると思いますか?

EVH:ああ、たとえばハムバッカーを載せたストラトなんて俺が作るまで存在しなかったけど、今ではそこらじゅうに溢れてる。まぁ俺が機材をいじり始めた当時も、俺以上にギターやアンプを改造してる奴はいなかったけどね。

ただその状況も、俺がある雑誌のインタビューでマーシャルをVariac (変圧器)に繋いでると話してから変わったよ。本当は電圧を下げてたんだけど、ウチのシンガーが「嘘をつけ!」と言ってきたから140Vに上げてると言ったんだ。そうしたら次の号に「エディの真似はするな!」と書いてあってさ。本当に140Vを突っ込んでアンプを燃やした奴が大勢いたみたいだね!(訳注:米国のコンセントの電圧は110V〜120V)

俺が電圧を下げた本当の理由は、当時愛用していたマーシャルが爆音過ぎたことと、定格電圧を入れると壊れたからなんだ。60Vから90Vの間で電圧を調節することで、アンプは壊れずに済むし、音量をライブ会場の大きさに合わせることもできる。アンプのツマミはすべて全開で、Variac をボリュームとして使ってたんだ。

Variac を使うというアイデアは、間違って欧州向けの220V仕様のマーシャルを買ったことがきっかけで思いついた。初めは220Vということを知らなくて、本当に小さい音しか出ないから不良品を掴まされたと思ったんだ。でもあるときふと、音量は小さいけど音質はフル10と変わらないことに気づいた。そこでアンプの背面を見ると220Vと書いてあってピン!と来たんだ。すぐに電気屋に駆け込んで業務用の変圧器があるか尋ねて、出てきたのがVariac ってわけさ。220Vのマーシャルを買ったのは幸運な失敗だったよ。