今回シーザーの場面が増えたことにより、より歴史上の人物たちの国を背負う、守る為に戦わざるを得ない者たちの
苦悩や葛藤が浮き彫りになったので良かったなと思います。
もちろんそこには権力欲など人間の愚かさもあり、クレオパトラ自身は短い生涯の中でさまざまな経験を経て最後
あのラストに向かっていく。
そこには平凡な日常を送る私にも通ずる何かがあり、私自身の感情を重ね合わせクレオパトラとともにあのラストへと
向かいます。
そして階段を這いずるように登った先で振り返ったクレオパトラの立ち姿の気高さ。
それがあの音楽と混ざり合い感情が揺さぶられます。

熊川さんの振り付けも非常に好きですが、まるでシェイクスピアの舞台でも観ているかのような、何か現代にも通ずる
物語の解釈がものすごく好きです。
ダンサーとしても素晴らしい方だと思いますが、素晴らしい演奏家でもあるのだなと思っています。