ミケランジェロやダヴィンチ、ラファエロなど
西洋古典絵画の伝統における技術≒上手さという面では
そりゃベーコンは「上手」というよりは「下手」に近いのかも知れんよ
「正統な美術教育」を受けてないベーコン自身も認めてる通りにね
ベーコンにミケランジェロやラファエロみたいに描けと言っても描けないに違いない

しかしベーコンはピカソらに影響を受けつつも「新しい戦慄すべき美」を生み出したのだよ
それは何やら狂気めいた、崩れゆきながらも粘り留まり続ける生(性)と死といったような(これは俺の個人的な感じ方に過ぎんが)もの、
こう言ってよければ現代的、もしくはそれとは正反対にこれまでの長い歴史において培われてきた人間観の裏側に実は秘められてきた、
ある意味、原初的すらと言えるかもしれない観念(「人間とは怪物である」これも俺の個人的解釈だが)を露骨に感じさせるに至る、
それこそまったく「新しい技術(≒上手さ)」をね

たった一つ例を挙げてみれば人間の顔を異様な生々しさで歪ませる変形の技術
あれはまさしく圧倒的に「技術」であり「美術」であるだろう
それを編み出し自身で完成させたのはベーコンだ
もし前出の西洋伝統絵画の巨匠たちがこの現代に生まれたとしてベーコンのような技術と美術を生み出せたかどうかは疑わしい
しかしだからと言って何なのだ?
そしてそれと同じようにベーコンがそういった「巨匠たち」の伝統的技術に劣るからと言ってそれが何なのだ?

ベーコンはアカデミックな技術を修得してない、下手だ下手だ、おまえらそれを認めろ、クソ信者どもが
と喚いてる君は実際のところ何が言いたいんだ?
何をそんなに主張したい?
アンタこそベーコン絵画を支持する者を甘く見てナメてるんだよ