燕の巣に石があるわけはないし、燕の巣に海の貝などがあるわけはない
でもロングフェローの詩に燕の巣の石を探し見つけたら幸運になるという言い伝えが書かれていて
かぐや姫の物語には姫への求婚者への試練の中には燕の巣の中にある子安貝を探すことが求められ求婚者は失敗して死ぬ
何故燕の巣にそんな物を探すのか
燕が低く飛ぶと雨が降る
これは燕が気圧や湿気の変化を感知しているわけではないが餌となる虫の方で感知しててそれを追いかける燕の姿は人の目を引く
雨や水に燕は結びつけられる
また、燕は人家にも巣を作り雛のためにかいがいしく世話をしていることが人間にもたやすく目にできる
ここから人類は恐ろしい直観で世界を神話的に把握する
燕石考と共に熊楠は鷲石考を書いていて両者が対であることを熊楠は完全に理解している

低い空を飛びかいがいしい燕はフェミニンで水属性で
高い空から地上の餌目掛ける鷲は男性性で火属性
燕は単独ではなく鷲との対で意味をなす
単独ではなく全体で関係の中の項として、これは構造主義
フェミニンな燕は子安貝などや幸せな家庭に結びつけられる
かぐや姫はそこから来ている
子安貝は元よりかぐや姫は月からの流刑人
また、出産は長い便秘であり子供を生むことと糞を出すことは一緒で取り替えがたい目も取り替えは可能
燕は雛の目を直すことができると信じられる
野生の思考、構造主義で無限に変換されながら世界を驚くべき明晰な論理で把握する
個々の要素は単独ではなく構造の中で無限に変換されて意味をなす
レヴィ・ストロースは主著神話論理を鳥の巣あさりの神話分析からはじめて南北アメリカの神話を無限に縦断するがこれは偶然ではない
主要な主題のヨタカは夜の燕と呼ばれ、燕と同じ神話的な役割を担う
実は熊楠のやっていることはレヴィ・ストロースと同じ
野生の思考や神話論理でやったことを熊楠は先んじてやっているだけ