中国バスケ界に衝撃が広がっている。

 9月18日、愛知・名古屋アジア大会の男子バスケットボール準決勝で、中国代表が日本代表に77−97で敗れた。日本は八村塁、河村勇輝、渡邊雄太ら主力を欠く若手主体の編成。高島紳司やシェーファーアヴィ幸樹ら、直近のワールドカップ予選を経験した選手も含まれていたが、中国にとっては無残な結果に終わった。

 中国メディア『捜狐』は、この結果を「激震」と表現し、母国で広がる波紋を伝えている。同メディアは、今大会の日本代表について、「平均年齢25.1歳、平均身長195.2センチという若いチームで、しかも予選では韓国に敗れ、準々決勝でもチャイニーズ・タイペイに7点差で勝ったにすぎなかった」と伝えている。

 ところが準決勝では、蓋を開けてみれば中国を相手に序盤から日本が主導権を握る。第1クォーターを28−15とすると、前半終了時点で49−30。第3クォーター終了時には83−52と、最大35点差までリードを広げた。日本は最終的に97−77で勝利し、64年ぶりのアジア大会決勝進出を果たしている。

 数字も中国にとって厳しいものだった。日本は27アシストに対してターンオーバーがわずか2つ。一方の中国は15アシストで7つのミス。攻守両面で日本に上回られた。

 同メディアは試合後、中国バスケ界から相次いだ厳しい声を紹介している。

 元中国代表の馬健氏は「大差で負けたことについて言うことはない。単純に実力で劣っていた」と指摘。そのうえで、中国バスケットボールには「全方面での向上」が必要だとし、選手だけでなく、コーチ、そして選手やコーチを管理する組織体制まで改革の対象に挙げた。

 中国バスケ界で知られるベテラン解説者の楊毅氏はSNSで、「もう一軍だ二軍だと言う資格があるのか」と怒りを露わに。『捜狐』も「日本のメンバー構成を論じる以前に、その相手にこれほどの大差をつけられ、彼らの実力を批判する権利などあるのだろうか」と母国バスケ界を糾弾している。

 さらにバスケットボール評論家の段冉氏は、中国について「攻守両面で相手に技術的に打ち負かされた」と分析。「負けを受け入れられないのではない。こんな情けない負け方を受け入れられない」と酷評し、同じく評論家の蘇群氏も、心構え、戦術準備、技術面のすべてが「全面的に崩壊した」と指摘した。

 中国は7月のワールドカップ予選でも日本に73−92で敗れている。わずか77日後、今度はアジア大会で再び20点差の大敗だ。中国も数人の主力が欠けていたとはいえ、5月から数か月にわたる合宿を実施していただけに、チームとしての完成度を示せなかったことに批判が集中。『捜狐』は、郭士強監督に対する厳しい論調も紹介しているが、批判の矛先は選手や監督だけでなく、さらに中国バスケの強化体制や組織にも向かい始めている。

 主力不在の日本に対して、完膚なきまでに圧倒された――。その現実が、中国バスケ界に大きな波紋を投げかけているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

https://news.yahoo.co.jp/articles/c67f3edf272ee645f2056054820d89d9268edc4c

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