『未来哲学:創刊号 特集・未来哲学とは何か』 未来哲学研究所 (2020/11/25)
末木文美士、山内志朗、中島隆博
 
思想の冬の時代に、あえて船出する思想誌です。希望を語ろうとするのではありません。
そのこと自体が主題となるほどに困難であるからこその挑戦──手がかりは、非西欧の思想圏への、あらためての着目です。
イスラーム、東アジア、ロシアその他の地域の見えなくされた可能性を掘り起こし、思想の風景を描き直すカギを探します。
希望とは何か、終末とは何か。一つの大きなサイクルが巡り終えたかのような、薄暮に閉ざされた時節を超えるために。

特集・未来哲学とは何か 
前近代・ポストモダン・超近代、あらためて一つの時代区分ではない、思想の、生き方の「近代」を問う。

創刊の言葉 〈哲学〉は〈未来〉に船出できるか?   末木文美士 
特集 未来哲学とは何か
  1 通底する存在と情念──中世から未来を問うために   山内志朗 
  2 未来哲学としての東洋哲学          永井 晋
  3 来者を思う──哲学の希望           中島隆博
  対話 時間軸上の希望とフロンティア──世界哲学と未来哲学 
                      中島隆博・納富信留 
コラム 太古の化石林、未来の生態系         辻誠一郎 
    『バビロン天文日誌』と未来予知学      三津間康幸
二〇世紀の天動説──ロシア宇宙主義のヴィジョン  細川瑠璃
論考 仏教認識論の射程──未来原因説と逆向き因果       護山真也 
   存在と本質──中世的なるもの            小村優太
   AI・仏性・倫理                 師 茂樹
   モノたちが互いに区別されて存在している世界   法貴 遊
     ──アシュアリー学派の行為論と偶因論──
   革命・国家・悪──田辺元の実践哲学        田島樹里奈
書評と対話 思想史を書く枠組みをめぐって   葛兆光+末木文美士