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アラビア語の「本質」

jawhar……原義は宝石。中世ペルシャ語からの借用語。転じて、本質、精髄を意味する。哲学用語として、ギリシャ語ウースィアー(実体)の訳語に採用される。

maahiyyat……上記、アリストテレスの実体の第二定義「何かであること」が訳されてアラビア語maa hiya(それは何)に女性名詞化iyyatが付いた形。
        スフラワルディーの照明哲学で、一番最初に創造されたものである「本質」とはこのmaahiyyatのこと。

huwiyyat……huwa(それ、これ)にiyyatが付いた形。「これであること」「これ性」の意味。イブン・シーナーを通してドゥンス・スコトゥスがhaecceitasと翻訳。西洋哲学に導入される。
        一般的意味では「自己証明、アイデンティティ」の意味。例 ghayb huwiyyatは哲学・神学的には「(アッラーの深奥である)不可視の本質」だが、一般的には「身元不明」を意味する。

dhaat……dhu(〜所有する)の女性名詞。「(それが)もっているもの(つまり本質)」を意味する。

haqiiqat……一般的には「真理」の意味。また「真相」。後者の意味で「本質」。実際に存在しているもの(実在)というニュアンスが強い。