■なぜ日本人の倫理は慈悲なのか
http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20170824

国家総動員体制は、戦後も生き残り、経済成長を支えました。
護送船団体制、官僚主導、終身雇用、年功序列、地方支援は、国家総動員体制への流れの中で生まれたものです。
そしてそこには職分論の倫理が流れています。日本人として役割を全うする。それは日本人の公平性を支えています。

戦後の政治軸は、戦前の勤勉倫理による国家社会主義による公平性と、西洋的な民主主主義の平等との対立、
すなわち保守とリベラルそして55年体制以後、自民党が多くにおいては与党であり得たのは、
まさに前者をベースとしてきたからでしょう。
自民党は人材的にも戦前の国家総動員体制を支えた人々が多くいた。

バブル後、不況から旧体制は懐疑されて、改革が求められました。
小泉内閣はグローバル社会に対応するために、構造改革で国家社会主義体制面を自由競争へと改革するよう進めました。
また民主党などリベラルは西洋の富の直接的な分配の導入を試みた。
これらは旧体制の日本独特の公平性との対立軸でしたが、長期の支持は得られませんでした。

それに対して、安倍政権は国家社会主義的なものを維持する旧体制への回帰する面が強い。
大手企業重視の経済政策や、そして働き方改革等。職分論の継承と言えるでしょう。
安倍政権の長期化は、安定的な政策の成功はもちろんですが、
日本人の中の通俗道徳を基本とする国民の受け入れやすさ、安心感がベースにあるように思います。

また旧体制の問題が権力が腐敗しやすいことでした。
現在、マスコミの安倍政権へと執拗な腐敗への追求は一つはかつての腐敗の経験から来るマスコミのトラウマかもしれません。
その意味では、逆説的に言えば、マスコミの病的とも言える潔癖症により安倍政権の腐敗は抑制され、長期政権を支えている面があるとも言えます。

とは言え、これからの日本人の倫理はどうなるのか?岐路に立っていることは間違いないでしょう