>数学はお安い学問だから、あとは謙虚に学び続ける姿勢あるのみ。

その意味では、哲学と似ているのかもしれませんね。
違いがあるとすると獲得したと思った学びに対する姿勢でしょうか。
数学者は、証明できたことを確保した陣地のように死守しようとする。
しかし、哲学で重要なのは、デリダがヘーゲルを引き受けて言っていた
とおり(私は、デリダの書き方自体は好きではありませんが)、反芻
をつづけることなのです。専門分野の人間は、哲学はなんでも
よく理解してないまま鵜呑みにして流用すると非難することがよくある
が、それは誤解なのです。まずは拒否せずに飲み込んでみる。
しかし、それは飲み込んだものをそのまま受け入れることは意味
しない。消化できるようになるまで、いつまでも反芻しつづける。
それが哲学の思考の方法です。だから、相手の言い間違いを、
それと知りながら鬼の首をとったかのように晒して勝ち誇る
ような、すぐに自分の損得で感情に流される人は、哲学には
向かないと言ったのです。