だから数学というのは比較的優れた「バカ発見器」なんだよ。
哲学であれば、哲学書を適当に買ってくるか、図書館で借りてくるかして
適当に読んで、内容は大して理解出来なくても自分が利口になったような
中二病的な自己満足が得られるけど、数学はそうはいかない。
数学だと演算のプロセスが適切でなければ、いつまで経っても
正しい解には辿りつけないので、自分の脳の機能や精度が
そこで試されてしまう。

それに、だいたい哲学なんて文学と同じで、客観的に読む必要がないもの
かもしれない。文学作品の解釈が幾らでも成立するように、ある哲学や
哲学者の思索から何を読み込むかは自由なので、基本的には哲学は
何でもありの世界なのだろう。ジジェックの哲学解釈なんて、あれと
同じ調子で正反対のことを主張出来るような代物だから、最初から
真理性など哲学には期待出来ない。解釈の多義性なり、豊穣性があるので、
それでいいと思うよ、哲学は。