2017年10月29日 14時41分 読売新聞


宇宙に大量に存在するとされる正体不明の粒子「暗黒物質」の初観測を
目指す日本のプロジェクトが来年末で終了することになった。
東京大宇宙線研究所などが2013年に、岐阜県飛騨市で本格観測を
始めたが、装置を大型化する後継計画のメドがたたず、国内観測の終了を
決めた。研究者らは、イタリアで19年開始予定の新実験に合流して
研究を継続する。

中止が決まったのは「XMASS実験」と呼ばれるプロジェクト。
液体のキセノンを満たした観測装置を地下に設置し、飛来する暗黒物質を
捉えようとしてきたが、まだ見つかっていない。
装置は暗黒物質がキセノンにぶつかる時に出る光を検出する仕組みで、
キセノンを増やした約30億円の大型装置への改修計画を政府に申請していたが、
予算が認められなかった。