ハイデガーの「存在と時間」をドイツ語で眺めているけど、やっぱり
"zuhanden"は、「手元」ではなく、「手頃」なんだよ。「手元にある
石」を拾い上げても、単にその石を観察するためであるだけに過ぎない
かもしれないが、「手頃な石」を拾い上げたとしてら、それは、
その石を「何かに役立てる」ためだ。"zuhanden"を「道具的」と訳す
のは、単にハイデガーの「説明」を繰り返すだけになり、むしろ、
「適切な日本語の訳語が存在しない」ことを示唆することになって、
安易に過ぎると思う。

てごろ【手頃】
1. 手で握るのにちょうどいい太さ・大きさであること。
「―の石を拾う」
2. 過大でなく、自分(の力)にちょうど適していること。
「―な値段」"