作者の気持ちというものが時間の経過とともに変わるという事実についても、話はつながっている。
時点アルファにおいてレーダー照射といった言葉の受け取り方が無知者と有識者の間
で二分されるとしても、無知者の解釈の影響力が大きい場合、時間経過とともに将来
の時点ベータでその解釈が正式な国語に登録されることになる。というか、時点アルファの
学生達が無知者の解釈を学習してそしゃくし、時点ベータで国語として正式登録する
わけであり、言葉使いがうつろうという現象まさにここにあり、である。
で、言葉がうつろうのは当然だから、そこに問題はない、というのはとても自然な
スタンスなわけだが、それは時点ベータにおいて問題なくなっているということに
すぎない。そもそもの原因は時点アルファで変な言葉の誤用が発生したことに起因
しているわけで、じゃあその誤用はなぜ起こったのかといえば、それは相手の話を
そのまま受け取ってしまうからである。
作者の気持ちが変わることと言葉の意味が変わることは少し違う話だと思われる人が
いるかもしれないが、現象としては類似なのである。
変わった時点に立って物事を見るか、まさに2つの異議が対立している時点に立って
物事を見るかであり、後者の時点でどういう行動や解釈をするかというのはとてもクリティカルな選択なのである。