>ホログラムでは物体について三次元情報をまるごと二次元のフィルムに保存できる。
>どうやらブラックホールはホログラムと同じく、
>三次元分の情報−−事象の地平を越えた(三次元の)物質すべて−−を二次元の媒体
>−−ブラックホールの事象の地平面−−に記録しているように思われる。
>一九九三年にオランダの物理学者ヘラルデュス・トホーフトが
>(この人は一九九九年に別の仕事でノーベル賞を与えられることになる)、
>ホログラフィー原理と呼ばれるものを唱えた。
>かなりしっかりした理論上の根拠をもってブラックホールの物理を宇宙全体に広げるものだ。
>この原理が正しければ、ある意味で私たち自身もホログラムかもしれない。
>自分は三次元の存在であると錯覚して悩んでいる、二次元の生物にすぎないのかもしれないのだ。
(チャールズ・サイフェ著『宇宙を復号(デコード)する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号』 P305,306)

>万物の基本単位は物質やエネルギーではなく、情報だという意見すらある。
>情報はビットとして表現され、宇宙はそのようなビットから作られているというのだ。
(別冊日経サイエンス『実在とは何か?』 P102)
>プリンストン大学の物理学者でトホーフトの元学生だったフェアリンデは言う。
>「時空は0と1の集まりから生まれてくる」。
>物理学者は、2次元面上の情報がこの世界のすべての情報を担うというホログラフィック原理が
>おおむね正しいと思っている。しかし、すべてが解決したわけではない。
>この世界の情報がどのようにコード化されているのか、自然界がどのように0と1のビットを処理しているのか、
>どのような処理の結果この世界が現れるのかといった問題は謎のままだ。
>宇宙はコンピューターのようなもので、その内部の情報が、
>私たちが物理的実体と考えているものを作り出しているのではないかと物理学者は考えている。
(同 P106)