人間のみならずネズミやサルにおいてもサイコパス個体以外は性善説が正しい

>道徳的社会化にとって共感性が重要な役割を果たすということが,
>サイコパスについての暴力抑制機構(VIM)モデルの元来の土台になった。
>このモデルは〔中略〕,
>ヒトを含めた多くの社会的動物は同種の動物が苦痛を受けていることを不快に感じるという現象に依拠している。
>実際,ネズミやサルなどでも,
>同種の動物が受けている不快な出来事を終わらせるような道具的反応(レバーを押したり鎖を引くなど)を示す。
>例えば、ネズミがバーを押すことでひもに吊るされたネズミを地面に下ろすことができることを学習すると
>(ネズミにとってひもに吊るされることは苦痛な体験である),
>そのネズミは以後,レバーを押すようになる。
>別のアカゲザルを用いた研究では,サルはまず,
>2本の鎖のどちらかを引くとそれぞれに対して異なった報酬を得ることができることを学習させられた。
>その後,報酬が大きいほうの鎖を引くと,
>目にみえるところで別のサルが電気ショックを受けるように課題が変更された。
>電気ショックの様子をみてからは,サルは15匹のうち10匹は,
>たとえ半分の報酬しか得られなくなっても電気ショックのない鎖を選ぶようになった。
>残りの5匹のうち1匹は5日間鎖を引かなくなり,もう1匹は12日間も鎖を引かなかった。
(James Blair/Derek Mitchell/Karine Blair著『サイコパス−冷淡な脳−』 P106,107)