千葉雅也『アメリカ紀行』発売@masayachiba
精神分析およびルジャンドルからの教えで大事なのは、人間社会を維持するには、合理的な正当化ができない、
とにかくダメ、ダメなものはダメという非合理的禁止がどうしても必要だろう、ということ。
これはつまり去勢だが、やはり現代社会のいろいろな側面において去勢の問題を考え直さなければならないということだ。
社会のどこかに「ダメなものはダメ」の働きがないと、おそらく倒錯は機能しない。
この議論はそもそも保守的傾向がある人が言いがちなのだが(父の復権みたいな話とか)、
最大限にリベラルに物事を自由化していきたい方向から、だがそれでも、と立論することが必要。僕はその方向で考えたい。
理系的な合理主義が文系を嫌うとき、何を嫌がっているのかと言えば、その核心は、合理化できない「ダメなものはダメ」なのだと思う。
逆に言えば、文系というのはその禁止が核心なのだが、文系でそのことに自覚的な人も少ないと思う。
朝っぱらから去勢かよ、という話でした。