>>58
人間の「意識」が起こす反応が不確実性を生みます
その前段階の「脳が物質的に反応しているだけ」の状態では不確実性は生まれません
沸き起こる情動(怒りや恐怖)を感じられること、これが自意識をもつ動物だけが得られる感覚です
そうではない動物はその情動に逆らうことができません


怒りを堪える・恐怖に打ち勝つ、などの行動ができる動物は、なぜそのような行動ができるのでしょうか?

たとえば「言語による思考能力を持つ」ということは自意識を持つ人間なら誰にでも備わっている能力です
しかし、たとえ人間でも環境に「言語」というものがなければ野生の動物とほぼ変わらない行動をするでしょう
生まれつき自意識を持った人間がいないように、生まれつき言語による思考をしている人間もいません
だから「思考」という人間なら極当たり前にしていることでも、
動物界のなかではもの凄く特別なことである、という認識が必要です

「言語」が果たす役割はものごとの抽象化です(他にもいろいろありますが)
その言語を用いて思考し、人間は行動するわけです
その行動が他の動物と違うところは、
人間の場合「未来予測をしている」という点です
つまり、未来を予測できるから人間は情動に逆らって行動できる、といえると思います
もちろんすべての情動に逆らえるわけではありませんので「動物よりは(自由意志は)あるはずです」としました


予想された未来とは違うことをする、このことについては良し悪しはあるでしょう
倫理というのはその行動に対するひとつの基準です