坪内祐三×佐伯一麦「酒中対談/作家と酒」(『小説現代』2010年10月号)

坪内 「風花」に行くとスガ秀実すがひでみさんがよくいるじゃない。そうするとかならず血の雨が降るというね。
俺がすごく好きなのは、スガさんは言うことは言うわけ。でも、絶対に手は出さないんだよね。
なんて言うんだろう「非武装攻撃」とでも言うのかな(笑)。

佐伯 そうなんだ(笑)。僕は居合わせたことはないけれど、情景は浮かぶな。

坪内 あれは好きだったよ。武装してないのに、攻撃するというね。やられちゃうに決まってるのに。
しかも、けんかになるときにかぎって、なぜか島田さんがいてね。血だらけになっているのを拭ふいてあげているという。

佐伯 本人曰いわく「僕は『風花』のナイチンゲールだから」と(笑)。