>>89
私は意識のハードプロブレムが解明できないのは
実体が二種類あることを前提にしてしまっているためだと思います。
その意味では唯物論の方が二元論よりもまだ可能性があるように思えますが、
とりあえず私としては唯心論を推奨しています。

私はたとえば人魂を見たからと言って霊魂が存在することにはならないように
脳の実物を見たからと言って脳(物質)が本当に存在するわけではない
というようなことを言ってきたつもりです。
ピカチュウのような明らかに存在するはずのないものであっても
それを恒常的に映し出すシステムさえあればしっかりとテレビモニターに映し出されるように
脳という物体は実際に存在しなくても主観がそれを認識できるシステムさえあれば、
しかも複数の主観からの認識が可能になるのではないかと考えます。

物質が存在しない世界では生命の進化も意識の内部で起こることになります。
「内部で起こる」というのはそのように認識されるということです。
私としては意識の内部で起こることはすべて創発と呼ばれる現象に還元される
と考えているのですが、
よって生命の進化もその本質は創発になるはずです
(創発というのは意識の内部に別々に生じた複数の要素に
 それらを統合する要素がつまり意識の内部で生じる現象です)。
ただし現時点では私も細部に至るまでの具体的なイメージは固まっていません。
いずれにしてもこの世界で起こっていることのたいていは
仮想現実と言い得るものだろうとは思います。
つまり生物の進化も仮想現実ということになります。
仮想現実というのは認識する通りのことが客観的に起こっているわけではない
という程度の意味です。