>>451
私が意識のハードプロブレムと生命現象やモラルとを結びつけたかった理由は
確かに分かりにくかったようです。そこで今一度解説させていただきます。

意識のハードプロブレムというのは私の理解によると
脳(物質)は心(精神)をどのようにして生み出すのか
もしくはどのようにしてそれ等が相互作用しているのかという問題です。
しかし私としてはそれ以前になぜ答えがわからないのかが問題だと思います。
ではなぜ答えがわからないのかというと
そもそも問題が間違っているためだと私は考えます。
意識のハードプロブレムは物心二元論を前提としており
つまりその段階で既に間違っているのだろうと思うのです。
互いに還元されないふたつの実体が、つまり設定上共通点のあり得ないものが
互いに関わることは論理的にあり得ないのではないかという考え方です。

そこで私は唯心論の立場をとっています。
というのは私にはクオリアなどは精神現象のように感じられたりするためです。
いわゆる物質は精神現象のなかに現れる錯覚だという解釈です。
しかし一般的に言って唯心論は私たちの日常的な感覚とはズレがあります。
そこで私としては様々な現象なり何なりを唯心論的に説明する必要が生じます。
当然ながら唯心論の立場でひとつひとつを説明できなければ
唯心論は成立できません。
そういう流れの中で今回は生命や善悪を取り上げたというつもりでした。

ただしもう少しややこしい事情もあります。
「未知の原理」なるものを唯心論的に説明しようとすると
なんだかはなしがややこしくなってくるのです。