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私が数学に疑問を持ち始めたのは高校生のときです。
数学は自然のものではなく人工的なものだと考えるようになりました。
宇宙は数学的に解釈できるものではあっても数学的にできているわけではない、
これはたとえば円周率を永久に確定できない時点でそれはそういうことだと思います。
数学は限りなく宇宙に近づくことができても宇宙そのものは表現できない、
つまり解釈(場合によっては手段)であって真理(少なくとも私にとっては目的)
ではないということです。

私はそもそも世界は数字や図形以前に言葉ですら写すことのできないものだと思います。
これは私たちが何故(答えは常に近似にすぎないにもかかわらず)自然を探究するのか
という問いにつながります。
あるいは私たちが自然を何か記号で表現しようとするということはどのようなことなのか、
それは世界の様々な営みの中でどのように位置づけられるのか、
そもそも探究することにどのような意味があるのか、そういった疑問にも発展します。
また、意識のハードプロブレムというのはそのレベルまで関わりかねないものだ
というチョッカンもあります。

例によって自分語りになりますが、私個人が最終的に知りたいのは「本当の世界」です。
これはプラトンの洞窟の喩えで言えば「洞窟の外側」のことです。
その答えはもはや検証できるものではないことを流石に私も知っているつもりですけど
となると何故私はそれを知りたいと思うのか(個人的な事情だけではない気がする)、
そもそも知識欲とは何なのか、何故ヒトには知識欲があるのか、
そしてその答えは「本当の世界の仕組み」にかかわりそうだというチョッカンが
あったりするのです。