川上未映子 Mieko Kawakami
@mieko_kawakami
報道にありましたように、昨日、東京地裁において、2018年に受けた殺害予告にたいする訴訟の判決が出ました。わたしは和解の提案を退け、名誉毀損、強迫の違法性が認められた結果、被告には請求額の約8割に相当する324万円の支払い命令が下されました。

誹謗中傷や強迫を受けて、訴えを起こすのはいろんな側面で勇気が要ることだと思います。費用はいくらかかるのか、どれくらい時間がかかるのか。さらに厄介なことに巻き込まれるのではないか。勝訴したとしても、結局、精神的にも金銭的にも大きな負担が残るのではないか。本当に不安です。

でも、昨今のネットにおける誹謗中傷や脅迫は、人の生き死にかかわる問題で、受け流せるものではありません。卑劣な加害行為をした者は必ず「現実的に」追及され「現実的に」罰せられるということ、被害者は決して泣き寝入りしないということを常識として周知する必要があります。

324万円のうち慰謝料は200万、相手が匿名である場合にかかる約100万の情報開示の費用も、今回は賠償額に含まれることになりました。これは画期的なことだと個人的に思っています。これが前例となり、抑止に繋がることを願っています。

また今回は家宅捜査まで行われましたが、被告は初犯で身元が明らかであったことから、逮捕は見送りになりました。これに関しては思うところもありますが、まずは心配くださり見守ってくださった皆様、ありがとうございました。今後ともしっかり対応して参りたいと思います。