東浩紀「立憲民主党の敗北に、足腰の強い批判的政治勢力の立ち上がりを期待」〈AERA〉
11/16(火) 17:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/18cfe9aafa35a1f7a91777f90384632975229d53

 立憲民主党は結党から4年の歴史の浅い党である。しかし今回の敗北はより長期的視野で分析すべきだ。

 3・11以後日本は「デモの時代」を迎えたと言われた。原発反対の国会前抗議が安保法制反対デモに変わり、そして2015年のSEALDs(シールズ)ブームを生み出した。SEALDsは16年に解散したが、17年の立民結党時には元幹部が大きな役割を果たしたことが知られている。若者主導の先進的なイメージで政治の刷新を訴え、SNSを活用し超党派の連帯を組織するという今回の選挙戦略は、そんな「デモの時代」の行き着いたかたちだった。

 それゆえ、この敗北はひとつの時代の終わりを意味すると捉えるべきである。ネットで風を起こすのはいい。しかしそれだけでは生活者の反発を招く。予想外の敗北はその反発の強さを示している。立民は若者や都市住民頼みのイメージ戦略を改め、地方組織を大切にしたウィングの広いリベラル政党に生まれ変わるべきだ。それは野党第1党の責任でもあろう。