このように見ると、「すめら(皇)」の「すめ」は、「すみのえ/𛀁(住吉)」
の「すみ」と共通であるとともに、そのいずれの「す」の発音の用法も
「す(統)べる」の「す」と共通しているものと考えることができること
になる。

「す(統)べ」の「べ」は、再帰表現を形成する「〜ぶ」の活用形であると
自然に解釈され、「すめら(皇)」が、従う者が向かふべき方角としての
意向を示すことを表現するとすれば、「す(統)べ」は、従う者が向かふ方角
が自らの方に向かってそろふようにすることを意味しているものと解釈
することができるだろう。