>>292
ま(任/負)く≒"concede")ことの英語を用いた捉え方としてやはり好都合に
思えるのが、"concede"に類似した表現である"give leeway"である。
こちらの表現を用いると、「負ける」ことは、"give leeway to (someone
to do 〜)"(即ち、逆から見れば「(誰かに〜することを)勝手にさせる」)
こととして記述することができるので、「(相手に)ま(負)ける」ことと
「(相手から)まか(任)される」ことが表裏の関係として捉えられる。
また、現代語でもよく使われる「まか(罷)り(通)る」という表現における
「まか(罷)る」は、古語においては、「お許しをいただいて貴人のもとから
退去する」ことを意味するように用いられるが、この用法も"be given leeway
to go away"としてそのまま解釈が成立し、そこから、「まか(罷)り(通)る」
という用法も、より一般的に"be given leeway (to do 〜)"と適切に記述
される。

さらには、例えば、「み(見)まくほ(欲)し」という表現は、一般に
「ま(任/負)く」とは無関係であるものとされ、この「まく」は、
> (推量の助動詞「む」のク語法「まく」に形容詞「ほし」の付いたもの)
願望の意を表わす。< https://kotobank.jp/word/まくほし-386983
とされるが、上記のように「ま(任/負)く」≒"give leeway (to do 〜)"
と理解するなら、「み(見)まくほ(欲)し」は、"want to be given leeway
to see 〜"と解釈できることになり、こちらの解釈も十分に成立するように
私には思える。