(大河小説「東浩紀伝」

北田と決別したのはいつのことなのかは分からないが、思想地図(第1期)が終わった時点では、たぶん関係は切れていたのではないだろうか。北田は2005年の「嗤う日本のナショナリズム」を最後に単著が途切れ、2018年にその続編のような本を出しているが、学者としてのアウトプットが途切れたわけでもないようである、社会への介入的な対談集を3冊くらい出しているが、これも、2018年を最後に途絶えているが、理由は分からない。セクハラの告発を受けているが、それがその後どうなったのかもわからない。ツイッターで結構目立っていたし、cdbしゃんなんかにも評価されていたが、アカウントを消してしまったが、それがいつなのかも、もはや分からない。左翼は経済を語ろうとか称して、リフレ派的なものに行ってしまっているようにも思われるが、これは社会学者に共通する動きで、こういうものに惹きつけられてしまったことについて総括が求められているようにも思われるが、いまは構成主義的政治運動を思いっきりやっているので、それどころではないのだろう。北田はしかし東しゃんのようにならずには済んだ。

(白井聡・五野井郁夫)『リベラル再起動のために』(毎日新聞出版, 2016年)
(栗原裕一郎・後藤和智)『現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史』(イースト・プレス[イースト新書], 2017年)
(ブレイディみかこ・松尾匡)『そろそろ左派は<経済>を語ろう――レフト3.0の政治経済学』(亜紀書房, 2018年)