この世界の存在が不完全であるのは、多くの要素が無作為性に無防備に晒されて
いるからである。あるときは、無作為性は暴力と化し、人々に大きな傷や痛み、
苦痛、不快、地獄、場合によっては死を与えることになる。

人生を一種のゲームであると考えてみた場合、このゲームのルールが
最初からアンフェアであることはすぐに見て取れる。なぜなら、このゲームでは、
無作為性による暴力や格差、差別が温存、拡張されており、ゲームを
スタートする時点で、もうすでに勝敗の行方は決定しているのも同様なのだ。

貧しい母子家庭のもとで育った高等教育も受けられない子供と、月に遊学さえ
できそうなイーロン・マスクの子供が、まともに同じゲームに参加できるだろうか。

この世の異常性は、至るところに観察することができる。反出生主義は究極の
平等・公平な思想である。生まれないという状況に格差や差別は発生しないからだ。