>>62 yeah

まず世界は、一種の欠如態、不完全性として私たちの前に現前する。
サルトルは欠如分を弦月の黒い部分と表現したが、世界は弦月のように欠如や
不完全さに溢れている。それはちょうど、世界のどの国や地域、どの時代を見ても
何らかの不幸や悲劇、困難な諸問題があるのと同じである。

反出生主義者は、実は、この弦月の欠如分を満月へと超出するような志向を
有している。この人間世界があまりにも常に不完全な欠如態(不幸)であるので、
それに辟易し、絶望し、それを完全なものへと超出するために、あえて
反出生という完全無欠に映る無を選択し、それを思想的スタンスとして掲げるのである。