「論理空間」というものをあらゆる可能態が集合した集合族と定義してみよう。
その時、この論理空間の中には、AGIによる人類の淘汰や人間の不老不死、
あるいは、ヒト(X)のAI(Y)への超出、昆虫食の常食など、様々なものが要素として
帰属しうる。

フレーゲの「文脈原理」によれば、事実を名指す名辞は、単独では指示対象を持たない。
それは、文脈、脈絡、コンテクストの中に配置・配列されることで、初めて何らかの命題的な
意味を獲得する。オブジェクト指向では、モノや事物を対象として配置するが、それだけでは
意味や機能を獲得出来ない。それだと、あくまで固定的な事物性のフェーズに留まり、
有機的な意味のネットワークとしての事態には接続されなくなる。

これは、きっとChatGPTでも同様であろう。そこで本来的なコミュニケーションが可能となる
ためには、ユーザとの文やパロールの交換において、コンテクストを理解・保持していることが
必要である。コンテクストを理解していない場合、「りんご」の意味は無限にフォーク(分岐)
し宙吊りになるが(フレーム・記号接地問題)、たとえば、そこにITという文脈があれば、
「りんご」がアップル系のコンピュータやスマホ、会社を指す確率が高くなるからである。