‘’普通に就職したら、病気になって死んでしまうと思った

編集部:まずは、研究者の道を選ばれた理由について教えてください。

北村先生:今もそうだと思いますが、私の時も研究者というのはリスクが高いキャリアパスでした。大学院に入った時に、「楽ではない道だよ」と周りの人に何度も言われました。

でも私はフェミニストとして、普通にお化粧をしてスーツを着て企業で就活をするのは無理だなと思ったんですね。

やっぱり企業で働くとなると、服装を男性の社会に同化させないと働き続けるのって難しいじゃないですか。私はそれをしたくなかったんです。

だからもし就活して企業に入れたとしても、おそらく病気になって死んでしまうんじゃないかと思って(笑)

編集部:死んでしまう?!

北村先生:はい。だからと言って田舎に帰って結婚というのも、それもストレスで病気になって死んでしまうんじゃないかと。

みんなは研究者の方がリスクが高いって言うけれど、自分にとっては、好きなことを研究して生きるのが、一番死を避けることのできるルートだなと思いました‘‘