Q
私はこの議論をおっているのですが、様々な部分でベネターの論理破綻が見えました。特に、「主体が存在しないシナリオ」における人称化不可能問題について、ベネターは支離滅裂な応答をしていたのが印象的でした。
「仮想的存在Xがもしも存在したのであれば、Xは苦痛を負うことになったが、生まれないことでその苦痛を回避したので、Xにとって苦痛の不在は良いと言える」というのがベネターの反論ですが、
同じ理屈で「仮想的存在Xがもしも存在したのであれば、Xは快楽を享受することになったが、生まれないことでその快楽を剥奪されたので、Xにとって快楽の不在は悪いと言える」とも言えてしまう。
この反論に対して、ベネターはクリティカルな反論ができていません。