​522で「鋭い批判」と自画自賛されている内容は、ベネターが著作の初期段階から想定し、既に回答を済ませているレベルのものです。

​リスクの非対称性
「生まれないことで快楽を奪われた主体」は存在しませんが、「生まれたことで苦痛を負わされる主体」は現実に発生します。

この「被害者の実在性」の差こそが倫理的な核心ですが、彼らは「仮想的な数式」の上でプラスとマイナスを相殺することに執着し、現実の痛みを無視しています。