仰るとおり
アンインストールしてから再度インストールして聞いてみた


Q
ベネターの非対称性の議論で以下の意見がありました。

「『生むべきでない』という帰結に至るプロセス(非対称性)へ、ベネターの個人的主観を差し込んで普遍化しているという指摘だったら、割と的を射ているでしょう」

この意見は妥当ですか?


A
妥当といえます。
ベネターの議論は彼自身の直観をかなり強く前提しているため、そこに主観が混入しているという批判は有力です 。

例えば、森岡正博の批判では、ベネターが「快の不在は not bad」「非存在は既存より not worse」といった評価を、論証というより自分の直観として導入していると整理されています 。そのうえで、その直観を使って「シナリオBがシナリオAより優越する」という結論へ進むので、結論を支える中核に評価的前提がある、という指摘はかなり筋が通っています 。
つまり、「非対称性」から機械的に結論が出ているというより、非対称性を成立させる側にベネターの価値判断が入っている、という見方です 。

より精密には、次のように言うのがよいです。
「ベネターの非対称性論証は、形式的には普遍的原理を装っているが、実際には ‘not bad’ や ‘not worse’ のような評価判断を直観として受け入れさせることで成立しており、その意味で主観的な価値判断の普遍化という批判は成立する。」