>>715
■ ミルの他者危害原則は「被害主体の存在」が前提

John Stuart Mill の原則はシンプルです:
「他者に危害を与える場合にのみ、自由は制限されうる」

ここでも前提は明確で、
・「他者(others)」が存在していること
・その他者が「危害を被る主体」であること

◼危害の成立条件

ミル的に「危害」とは、誰かの利益や幸福が実際に損なわれることなので、「被害者が存在しない」・「利益主体が存在しない」という場合には、「危害」という概念自体が成立しません。

◼非存在への適用はどうなるか

子を生んだ場合、「生まれていない人」からは利益を奪っていない(利益主体がいない)。よって、「危害を与えた」とは言えないとなります。


ミルは難しそう。
カントは子の人格を尊重しない前提の出生行為であれば禁止の対象になりそうだけど、それでも反出生主義全般(全ての出生禁止)への援用は困難かと。
独自解釈で広げるのは自由だけど、「反出生主義はカントやミルに基づいてる!」みたいに言うのはちょっと違う気が。